曽根の松


 松といえばこの地には、ほかにもめでたい松が多いようだ。曽根天満宮にあるのが、「曽根の松」。

 この霊松は、「名所見たけりゃ播州にござれ、石の宝殿、曽根の松」と古くから謳われてきたように有名なもので、延喜元年(901)、菅原道真が九州に下るとき、立ち寄った日笠山で自ら植えられたといわれている。
 初代の松は枯れてしまい、その木の下に生えて来た二代目の松も昭和207年ごろ枯死してしまったが、この松についても、伝説が残っている。享保のころ枯れかけたことがあった。神主は、大切な松を救おうといろいろと手をつくしたが、なかなか生気を取り戻さない。

 ある日のこと、そんな松を憂いて、神主が見ていると、「松のそばに心という字の池を作りなさい」という神の声を聞いたのだった。早速、「心池」を作ったところ、松はみるみるうちに蘇った。今でも心池にかかっている石橋は、唐草模様の透かし彫りに擬宝珠を飾り、周辺をより美しく演出している。六代目の松が生長中だ。
 また大黒、えびすの「福の神の社」といわれる荒井神社にある「結びの松」も見逃せない。この寺は、古文書によれば、哲明天皇時代に創建されているという。

 なお高砂神社では5月21日にお面掛け神事、10月10日、11日に秋祭りを催し、曽根天満宮では10月13日、14日に秋祭りを開催する。
 全国的にも珍しい竹割り神事、一ツ物神事をはじめ、色とりどりの屋台の練り合わせなども見ることができ、見物客の目を大いに楽しませてくれる。また7月下旬には、全市民あげての高砂まつりも開催される。